今や世の男性から完全に認められて市民権を得た「スキンフェード」。しかし、まだ自分の髪型で試したことのない人も多いのではないでしょうか？一見個性的でハードルが高い髪型に見えますが、実際に試してみるとスタイリングもしやすいですし、何よりお洒落に見えますよ。
今回はスキンフェードのメリット、デメリットやスタイリングの方法を解説していきたいと思います。自分の髪型でお悩みの方は是非最後までご覧ください。
スキンフェードってどんな髪型？
スキンフェードとは一般的なベリーショートと違って「もみあげ部分」「襟足」が極端に短いスタイルの事をいいます。「スキン」とは肌の意味ですので一番短い部分の髪はほとんど0㎜になります。「フェード」とは衰える、萎むといった意味を持ちます。ですので長い髪がだんだんと短くなっていき最終的に0㎜になるのが「スキンフェード」という髪型なのです。
スキンフェードのメリット
・お洒落に見える
・スタイリングが簡単
・男らしさが表現できる
スキンフェードのデメリット
・職場によっては禁止の仕事もある
・女子受けはあまり良くない
またハードなイメージなので職場によっては上司から「ちょっとやりすぎだな。」と髪型に対してNGが出てしまうこともあるようです。女子受けに関しては「ナチュラル」なスタイルが昔から一番人気なので、もしかしたらパートナーから「普通の髪型の方がいいよ。」と言われてしまうかもしれません。
お客様のビフォアアフターを紹介します
それでは実際にカットしたお客様のビフォアアフターを紹介していきますね。
まずはビフォアから
・未婚
・仕事でスーツは着ない
・髪質はストレートで固め
・２カ月以内にカットしている
1.まずは刈上げ幅を決める
まずはフェードカットの肝となるデザインの刈上げ幅を決めてきます。フェードカットと一言でいっても刈上げの幅で印象は大きく変わります。上の方まで刈上げるスタイルを「ハイフェード」といって攻めた個性的な印象になります。逆に下の方だけ刈上げるスタイルを「ローフェード」といいます。フェードカットの中でも比較的落ち着いた印象になります。今回はその中間くらいの長さの「ミドルフェード」でデザインしていきます。初めてフェードカットに挑戦する場合は「ミドルフェード」がバランスが良くてオススメですよ。
一番長い部分の長さ（今回は6㎜）で刈上げ部分全体をカットします。
2.スキンの部分をつくる
次にスキンの部分を作っていきます。「ミドルフェード」の場合の目安はサイドで「耳の上、指2本分くらい」になります。そこから後頭部にかけて少しラウンドするように作っていきます。長い部分とのつながりが全くない状態ですので不安になるかもしれませんが、ここから綺麗にぼかしていくのでご安心くださいね(笑)
3.フェード部分をつくる
ここからは美容師の腕の見せ所ですね。0㎜からスタートして、長さの違うバリカンで徐々に間をぼかしていきます。僕がカットする場合は0㎜→0.2㎜→0.5㎜→1.0㎜→1.5㎜→3㎜→4.5㎜→6.0㎜と8種類の長さの違うバリカンでぼかしていきます。
それぞれカットする幅はほんの少しですが、この際に細かくバリカンを使い分けることで綺麗なフェードカットになるのです。
仕上がりはこちらです。
いかがでしょうか？ビフォアと比べて男らしさが出てカッコよくなりましたね。
ビフォアとアフターを比べてみると？
後ろから見た印象の違いです。刈上げのラインが綺麗に見えますね。そしてスキンの部分に頭を小さく見せる効果があります。カジュアルな場面にもビジネスの場面でも印象が良く見えると思います。
サイドから見た印象の違いです。横から見るとスキンからのフェード部分が綺麗にグラデーションになっているのが分かりやすいと思います。後頭部にしまりが出てシルエットが引き締まって見えます。
前から見た印象の違いです。かなりシャープに見えますね。頭が縦にスッキリとしたシルエットです。
スキンフェードのスタイリング方法
男性のスタイリング剤は基本的にはワックスを使うことが多いですが、スキンフェードの場合はポマードやグリースが相性が良いと言われています。少し光沢のでるスタイリング剤ですので、まだ使ったことがない人は是非一度お試しください。
ポマードやグリースはワックスと違って水溶性がかなり高いです。ですのでお風呂でシャンプーする際に簡単にスタイリング剤を落とすことができますよ。ガチガチに固まらないので、一度付けてからもう一度スタイリングをやり直すこともできます。
使い方も簡単で、指の第二関節くらいまでをすくい取るようにとったら全体に色々な方向から馴染ませます。そしてオールバックに手櫛でかき上げてもいいですし、前方に整えてもいいと思います。今回のお客様はフォワード方向に整えました。
まとめ：バーバースタイルのスキンフェードはお洒落男子におすすめ
最後にもう一度ビフォアとアフターを比べてみましょう。
これまで普通のショートヘアしか経験のない方は、少し勇気がいるかもしれませんが、「カッコいい髪型に挑戦してみたい。」という人にはオススメのスタイルですので一度試してみませんか？
しっかりとカウンセリングさせていただいた上でカットしていますので、ご相談だけでも大歓迎ですよ。少しでも参考になれば嬉しいです。
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