現在の日本でAGA(男性脱毛症)に悩んでいる人は、約1,600万人といわれています。一般的な病院、AGA専門のクリニック、セルフケア。さまざまな薄毛対策がありますが、一体どういった薄毛対策が効果的なのでしょうか。
抜け毛の進行を抑える薬とは
AGA対策は生活習慣の見直し、食事改善などありますが最も有効なAGA(男性型脱毛症)対策の1つが男性ホルモンに対する対策です。
つまり、男性ホルモンであるテストステロンをDHTへ変換する酵素である5αリダクターゼ を阻害したり、DHTを生成しにくくすることがAGA対策として有効となります。遺伝で引き継いだAGA体質もこの対策で対抗することができます。
プロペシア
AGA治療薬としては、フィナステリド(プロペシア)が有名です。プロペシアは、もともと米国医療薬品メーカーのメルク社が開発した、AGA治療薬のことです。
日本では2005年10月11日に厚生労働省から認可され、安全性が認められた「飲む育毛剤」として流通されることになりました。
プロペシアの主な働きは、AGAの原因物質「5αリダクターゼ」の働きを抑制すること。
この働きによって、発毛を阻害する「ジヒドロテストステロン」の生成がストップし、抜け毛の進行を食い止めます。
ザガーロ
「ザガーロ」はAGA治療薬の新薬で、”デュタステリド”という成分の入った服用するタイプの治療薬です。
このザガーロは、プロペシアよりも「ジヒドロテストステロン」の生成を強くストップし、AGA改善に高い効果を期待することができます。
プロペシアとの大きな違いは、「ジヒドロテストステロン」を生成する”5αリダクターゼ”への作用の範囲です。
実は、”5αリダクターゼ”にはⅠ型とⅡ型が存在します。
「ザガーロ」は、Ⅰ型とⅡ型、この両方を抑制する作用が働くのですが、「プロペシア」は、Ⅱ型のみにしか作用することができません。
つまり、プロペシアでは効果を実感できなかった人も、ザガーロではAGAを改善できる可能性があるということです。
その臨床データに基づく効果は、「脱毛部位に太く長い毛の本数が増える」ということ。
頭頂部・前頭部どちらにも効果が見られ、特に頭頂部への効果が高いことが分かったと報告があがっています。
発毛を促す発毛剤とは
ミノキシジル
ミノキシジルは元々、血管拡張作用を有する薬品で米国で降圧薬として開発されました。その副作用として“毛が生える”という現象が起きたため、AGA治療薬として改良されました。現在ではフィナステリド、デュタステリドと並ぶ、代表的なAGA治療薬のひとつとなっています。
ミノキシジルは毛細血管を広げ血液の流れをスムーズにするだけでなく、主に髪の毛の成長を促す毛乳頭細胞に働きかけ、ヘアサイクル(毛周期)を延長させる働きを持っています。さらに毛乳頭細胞から作られる毛母細胞を刺激する物質の産生を促したり、毛乳頭細胞そのものを増殖させる働きがあります。これらの作用によりミノキシジルは発毛を促しているのです。
まとめ
AGA治療には色々な方向からのアプローチがあるんですね。
抜け毛の進行を抑える薬と発毛を促す薬を合わせて飲む事で効果を感じやすいようになります。
薬品は個人輸入業者からも手に入りますが、安全、安心なのは専門クリニックで処方してもらう事です。
副作用のある場合もあるので、専門医に相談してから服用するようにしましょう。
参考になれば嬉しいです。